ふだん、きちんと三食たべることがあんまりない。朝と昼が一緒だったり、昼が重ければ夜はとらず、一食になったりする。それでも体は元気だし、むしろ食べ過ぎると調子が出なかったりする。
それなのに、旅に出たイギリスでは、朝昼晩、きちんと３食たべていた。正確には、食べさせてもらっていた。ごはんだよ、と声がして朝が始まり、また昼ご飯を食べ、夜もきまった席について食べる。そのきちん、きちんとした繰り返しが、とても楽しみだった。家族でいれば当たり前に同じ場所で同じものを食べる。そういう毎日の繰り返しがあるだけで、家族は繋がっていけるのだろうなと思った。一人の人が、その家でごはんを作っているならば、その人の思いとか考えを他の人が食べて行く、そういう、けっこう強烈なものなのだなと思う。食べているものがあなただ、というのは本当にそうだ。作るものを選ぶのも自分、作ってくれる人を選んでいるのも自分、そして、そこにある食べ物を口にいれるのを決めてるのも自分。
ところで、イギリスのごはんはおいしくない、そんな定説みたいなものがあるけれど、それはまちがっていた。たくさん、おいしいものがあるし、おいしいレストランもちゃんとあった。そういうことが分かるのは、嬉しい。

ほぼ日刊イトイ新聞で、シーズン毎に出ているTシャツの撮影をしました。今回のシリーズは、しっとり深い秋の色で、とても大人っぽいものです。いつものように、売り切れ多数、のようです。サイトはこちらから。

ほぼ日刊イトイ新聞で、2012年用手帳の撮影をしました。ものすごい数あるカバーの中の、ほんの一握りのもので、「マキノコレクション」というシリーズの手帳です。　とってもゴージャスな手帳でした。サイトはこちらから。

４年前、日本からイギリスへ引っ越していった友達の家族をたずねに、先日イギリスのウェールズへ行ってきた。旅立つ日は眠らず、１２時間のフライトでフラフラのままロンドンへ。４年前に３歳と５歳だった子ども２人は英語をぺらぺら喋っていた。
子どもたちとそのお母さんと、海へ街へ山へ丘へ、毎日いろんな所へ行った。車の中で、後ろの席に座る２人が、英語で高らかに、「ケセラセラ」を歌っていた。『ケ・セラーセラーなるようになるー　未来は見えないー　ケセラセラー』君らのためにあるような曲だねと笑いながら、人生の酸いも甘いも知った大人が歌うのより、何故かちびたちが歌うほうが良く聴こえるなとおもった。