Photographer Chihaya Kaminokawa 神ノ川智早

神ノ川智早

神ノ川智早

NEWS

10.23

2011Sun10.23

昨日、沖縄にすむ友達からメールがきて、手の中にあるものだけがその人に必要なもので、欲しくてもどうしても手に入らないものは、入らないことが本当はその人にとって一番いいことなんだと思う、と言っていた。そうなんだろうなと素直におもった。それでも、と無理矢理ひっぺがしたり、ひっぱったり、ちぎってでも手に入れるものには自分の荒々しさがうつってくる。そして、それはずっとついてまわってきてしまう。

絵になる子育てなんかない

2011Sun10.23

10月27日に幻冬舎から発売になる、「絵になる子育てなんかない」という本の表紙と中ページの写真を担当させてもらいました。養老孟司先生と、小島慶子さんの対談本です。親ではない人も、生きている限り誰かの子であるわけで、いろいろな家庭環境はあるけれど親に対して何かを抱えて生きています。誰かの親である人は、子を持つことで目の前にそれはもう茫洋とした世界が広がっていて、さて次はどこへ向かえばいいのかと立ち止まることもあるのだろうと思います。そういうときに、この本を手にしたら、行く先がすこし明るくなるのではないか、と思いました。
子育てについての本ではあるけれど、読み進めていくと、人間の生き方についての本でもあると気付きました。養老先生のひょうひょうとしてきっぱりしたことば、小島さんの真剣で切実なことばがじんわり染みます。個人的には、小島慶子さんがパーソナリティーをつとめるTBSラジオ、キラ☆キラが大好きだったので、とても嬉しい撮影でした。本は、こちらから。

2011Fri10.14

友人の家にいたときのこと。台所に立つ友人にむかって3歳の子が、「ねーねー、なんでぼくはおかーさんとおとーさんが好きなの?」とはなしかけ、椅子からぽん、ととびおりて、たーっと駆けて行って、ぎゅっと彼女に抱きついた。なんだかすごいものを見てしまった、と思いながら、フォトジャーナリストのような気持ちで写真をぱちりと撮った。

ハラマキ

2011Fri10.14

ほぼ日刊イトイ新聞で、ハラマキをつけた、陽気なモデルの写真を撮りました。すでにほとんど完売のようですが。体を温めることは、そうとう大事なようです。冷えとり健康法というものまで存在していて、体の冷えを無くせばからだの不調はほとんど解決する、といいます。あたたかくしていれば体は元気。そんなシンプルなことでいいのなら、あたためてみようじゃないか、と思えます。ハラマキのサイトはこちらから。

働く人

2011Sun10.02

講談社から出ているGraziaという雑誌で6人、女の人を撮影しました。”「実は子どもがいるんです」という人のワークライフバランス”という特集で、子どもを持ちながら仕事をしている人を取材したものです。6人にお会いして思ったのは、彼女たちは子どもがいてもいなくても、やりたい事がはっきりしていて、自分の足で立っている人達だということでした。子どもを産んだことで今まで通りにはいかないけれど、それは当たり前。だったらそれを楽しみながら時間をやりくりして生きて行く、という軽やかな人たちでした。大変ですねと言われても、そう?だって、やるしかないの。と笑っていました。独身で働いても良し、専業主婦をしても良し、子どもを持って仕事しても良し。それぞれに楽しいこともそうでないこともある。でも、なんだって自分で選んで、自分のやりたいように生きていけばいいし、そう出来るんだろうな、ほんとうは。そんな風におもいました。写真はスタイリストの大草直子さん。Graziaのサイトはこちらから。